今年一番の楽しみな天文現象といえば、2023年1月に発見された「Comet Tsuchinshan-ATLAS」=「柴金山・アトラス彗星」です。
10月中旬には肉眼で見える明るさになると予想されています。当初はその明るさは0等、最近では少し暗い予想になりましたがそれでも2等台です。金星とアルクトゥルスに挟まれて見ごたえのある光景になるはずです。
今回は、比較的、マスコミも雑誌も単行本も、商業ベースにのらず静かにしていたはずでしたが、・・・近日点前、つまり9月末までに彗星が崩壊するとの文献「Inevitable Endgame of Comet Tsuchinshan-ATLAS (C/2023 A3)」が8日に出ました。それも著者は、彗星の軌道計算で有名な、チェコ出身・アメリカの天文学者、ズデネク・セカニナ氏(88才)です。あくまで予想ですので、予想はよそうといいたいところです。
先日、中望遠レンズを落下させてしまい、マニュアルでもフォーカスがきかなくなりました。古いレンズなので修理するかしないか迷いましたが、この彗星撮影のために見積依頼しました。結果は、約4万円、中古相場よりもまだ安いのでお願いしました。うぅ・・・。(ドブGOTO12も、またのアライメント不具合で修理かと思っているので痛い出費)そして、この彗星を条件よく撮影できる場所、西が開けて街明かりのないところ・・・と模索しているところでしたが・・・。
もう一つ、この彗星を発見した 紫金山天文台ですが、岡山の美星天文台と少し関連があります。それは、中国で1437年に製作された、渾天儀(天球儀)が紫金山天文台に今も保存されています。そのレプリカ、実物大が、美星天文台の入口に設置されています。ご存知でしょうか?この彗星が明るくなって、この渾天儀がもう少し注目されるといいかなと思っていましたが・・・。写真の、渾天儀は、2023年、天文台と渾天儀は、2024年に撮影したものです。とはいえ、彗星は水物、でも水星でなない?、さて、どうなるか・・・・。