正月に さそり座新星?

写日記より転記---------->
毎日一度は見ているCBATのTOCPサイトだが、6月2日にPNV発見の情報が出ていた。
発見日時をみていると、おかしかことに1月1日。
過去の画像からの発見だろうか? と思ったが、時刻がおかしい。 
どこ? と気にはなったが、そのまま真面目に今年正月の初日前の風景に写っていないか、
1月初に渥美半島海岸まででかけた時の、日の出前の画像に写っていないか
と調べたが、やはり日本で確認できる位置でない。
その後、TOCPをみていると、どうも6月1日のよう、バグかミスか1月1日になっていたようだ。
 
あわてて、5月31日の朝、撮影した画像を確認してみたが、ちょうど南に薄雲があって、
10等までは確認できるが、該当位置に星は無い。
1,2日で急増光したのだろうか?
 
イメージ 1
 
上記のTOCPサイトにあるように、各地で確認観測がされ、日本でもスペクトルが撮られ、新星と確認された。
その発見が、AAVSOアラートニュースやVSOLJニュースで流れた。
自動サーベイがされている中でアマチュアの新星発見の意味なくなった昨今、久々の日本人以外の発見!
日本以外でも新星をまだ探している人がいたと思うと何故か安心する。
 
________________       VSOLJニュース (271)   _________(_転載自由のため原文記載)____
                        さそり座に新星が出現

                                     著者:前原裕之(京都大学花山天文台)
                                   連絡先:maehara@kwasan.kyoto-u.ac.jp

 今年は例年よりも早く梅雨入りした地方が多かったため、最近は雨の日が多い
ですが、6月上旬の夜半ごろには晴れていれば夏の星座の一つのさそり座が南の空
に見えます。さそり座は私たちの銀河系の中心方向に近く、これまでに数多くの
新星が発見されている星座の一つです。そのさそり座の尻尾の付け根あたりの
μ1, μ2 Scoの近くに10等ほどの新星が発見されました。
 発見したのは、オーストラリアのJohn Seachさんで、6月1.40日(世界時)に50mm
レンズとデジタルカメラで撮影した画像から、9.5等級の新天体を発見しました。
Seachさんが5月30日に撮影した画像には、この天の位置に11等よりも明るい天体は
写っていませんでした。
 この天体はArto OksanenさんとCaisey Harlingtenさんによって、チリにある口
径50cmの望遠鏡を用いて確認されました。彼等の観測によると、6月2.333~2.375
日の間に1時間あたり0.15等の割合で暗くなっていく様子が捉えられました。この
天体の位置は、

赤経:16時55分09.46秒
赤緯:-38度38分04.5秒 (2000.0年分点)

と報告されています(E. GuidoさんとG.Sosteroさんによる)。

 この天体の分光観測は、広島大学東広島天文台の1.5mかなた望遠鏡と、京都産業
大学神山天文台の1.3m荒木望遠鏡によってそれぞれ行なわれました。両天文台の観
測によるとこの天体のスペクトルには幅の広い水素のHα輝線がみられることから、
この天体が古典新星であることが判明しました。また、星間物質による強い吸収が
みられることも報告されています。
 輝線の幅から推定される膨張速度は秒速4500kmと速いことや、非対称な輝線形状
が観測されていることに加えて、ガンマ線バースト観測衛星のSwiftによるX線観測
も今後予定されており、しばらくは目が離せない観測対象と言えるでしょう。

参考文献
CBET 2735 (2011 June 3)
vsnet-alert 13371, 13372
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今朝は週末でもあるし、透明度は悪かったが一応快晴だったので、新星を撮影してみた。
何か増光しているよう??
イメージ 2