【反復新星のへびつかいRSが15年ぶりに新星爆発】

へびつかい座RSが8日に増光したとの情報から撮影してみました。翌9日は天候が悪く、撮影は10日になりました。写真では5.1等でもう少しだけ暗くなっていました。

以下は、その情報元のVSOLJニュース

http://www.cetus-net.org/ml/vsolj-news/202108/msg00001.html)の抜粋です。

へびつかい座RSは1901年にW. P. Fleming(女性天文学者でHDカタログの編纂などの業績でも有名)によって、当時ハーバード大学天文台で行われていた写真による変光星サーベイから、1898年6月に増光を起こした変光星として発見されました。この天体はその後も1933年、1958年、1967年、1985年、2006年にも新星爆発を起こした事が知られており、普段は11等前後の明るさのこの天体が新星爆発を起こすと4等級まで明るくなります。これまでの研究から、この天体は太陽の1.35倍程度の質量の白色矮星赤色巨星から成る軌道周期453.6日の連星系であることが分かっており、共生星としても知られています。

今回の新星爆発では、ベルギーのE. MuyllaertさんやアイルランドのK. Gearyさん、ブラジルのA. Amorimさんらによって、日本時間8月9日朝の8月8.91-8.93日(世界時; 以下同様)にへびつかい座RSが5等級に明るくなったが発見されました。さらに、その後の観測から9.124日には4.8等ほどまで明るくなったことが分かりました。

 

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8月4日

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8月10日