2019年6月 増光に気づいた変光星

【Overview】
  1夜のみの撮影になった。しかも、撮影場所につくと南天は雲って撮影できなかった。完全にサボった日は1日。晴れた日は数日はあったように思うが、出かけての撮影なので踏みとどまった。以外と正解ですぐ曇り出かけなくて良かった日が多かった。こんな天候だと自宅で気軽に撮影できる環境が羨ましい。
 新星の発見は無かった。TOCPには5月に発見されたASASSN-19moが、PNV J17073454-3608201として掲載された。先回も記載したが、この星は増減光を繰り返していた。超新星IAUで発見がまとめられているが新星はそうなっていない。TOCPやASAS-SN以外にもアンテナをはる必要がでてきている。新星は変光星であり、ASAS-SNが確実に撮影しているので、それよりアマチュアが少し早く発見してTOCPに報告する意味がなくなっているのでは? 変光星観測(連続測光除く)そのものの意義もそうかもしれないが、趣味とするならそれはそれでよいのだろう。

【CBAT ”TOCP”から】
  
TCP J12355223+2755559  2019 06 01.5463 12 35 52.23 +27 55 55.9  16.7 U N4559 
   PSN J12355230+2755559     LBV 2016blu in NGC 4559
 超新星で2012年に最初に発見されたものと同じ星らしい

②PNV J17073454-3608201 2019 06 11.5652 17 07 34.54 -36 08 20.1  12.2 U Sco 
  = ASASSN-19mo = "Nova Scorpii 2019"     discovered 2019 May 13.34UT.
  5月に発見された新星。

【ASAS-SN Transients から】
14等付近まで増光したものをピックアップする。
イメージ 1

【増光に気づいた変光星
特に記述することはないが、DSLRのJPEG画像からなので赤が明るく写る傾向にあるが、
9.8等で写っている BD Del をASASーSNのライトカーブでみると、11等台まで明るくなっている。赤い星である。
イメージ 2

<変光星名><年月月日時分><光度x10><観測者コード><変光範囲・型>
AQLV442 201906162158 95c Ymo 12.5-<15.5P M
AQLV504 201906162159 110c Ymo 12.6-<16.5p M
CYGV1185 201906162157 116c Ymo 14.5-<17.5p M
CYGV1812 201906162206 98c Ymo 10.3 - 17.2V M
CYGV378 201906162204 100c Ymo 13.0-<15.5P M
CYGV564 201906162155 113c Ymo 15.0-<17.5p M
DELBD 201906162158 98c Ymo 13.0-<15.5P M
LYRES 201906162147 104c Ymo 13.6-16.0P SRA
LYRNT 201906162147 115c Ymo 13.8-<15.0P M:
NSVSJ1829111+151640 201906162142 115c Ymo 10.0-<15.9V M
OPHV459 201906162140 111c Ymo 13.7-<16.0p M
VULMT 201906162147 117c Ymo 15.1-16.1P SR