TCP J18111965-2822416

 最近、TOCPがにぎやかになってきました。先日、いて座に新星が出現したばかりですが、昨夜も、いて座に、TCP J18111965-2822416 という、新天体候補が掲載されていました。位置は、名の通り、18 11 19.65 -28 22 41.6  で、明るさは、13.3U。
http://www.cbat.eps.harvard.edu/unconf/followups/J18111965-2822416.html
私には手の届かない明るさです。
暇にまかせて、この星、ちょっと調べてみると、同定される一番近い天体は以下のようです。Gaia DR3 4050854617829076480、位置は、18 11 19.689  -28 22 40.02、明るさは、15.99g。色指数はよくわかりません。PanSTARRS DR1 color でみると赤くも青くもありません。
いつものように、ASAS-SNでライトカーブを見てみると、20日ほど前からゆっくりと増光しているようです。
https://asas-sn.osu.edu/sky-patrol/coordinate/90e214d6-1753-4aae-b4bd-7ed571fccc88
https://asas-sn.osu.edu/sky-patrol/coordinate/e215a417-125b-49bb-a6f5-ebe207e442af
https://asas-sn.osu.edu/sky-patrol/coordinate/0e21dc62-05a9-4a72-84c8-076ee3d5d344

ASAS-SN ライトカーブ

Aladin Lite  画像

 最初は、位置的には新星のような突発天体と思いましたが、増光スピードや増光幅(現時点)から少なくても矮新星ではなさそうです。ASAS-SNのライトカーブでは、過去5年ほどに同様な増光履歴もありません。観測なく、ゆっくり増光する新星は捨てきれませんが、このまま明るくなって同じような減光をたどると、ひょっとするとマイクロレンズ現象かもしれません。いずれにしても、フォロー観測待ちです。

以上、門外漢の独り言でした。